見積もりの認識

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見積もりは、ヒトとスケジュールに大いに依存する。そのため、見積書の作成時はおのずとタス
クの洗い出しとスケジュールの作成(再確認)を行なうことにもなる。想像するだけでも面倒で
あるが、非現実的な計画でプロジェクトを破綻させないためにも、見積書をひとり歩きさせては
いけない。
最後に、プロジェク卜途中で見積もりに関して発注者が「こんなつもりでなかったJ と異を唱え
がちな事項をあげる。そして、これらは変更を要求されるポイン卜でもある。
あらかじめ発注者にすべてを説明する必要はないが、制作者のメンバ聞でどのように対応する
のか、プロジェク卜途中で質問や要求力昔、あった際の対応について想定しておく。
見積の認識がズレがちになるポイントを説明しておく。
まずはスコープという分野だが、想定しうるズレとしては、制作側がすべきことの範囲や、どこまでを行うか、または行わなくてよいか、スコープが変動しても請求金額は固定か、別途費用がかかるかなどを確認しておく必要がある。次に金額そのもののズレを確認する必要がある。例えば、口頭での軽い問い合わせで答えた金額と見積書の金額がかけ離れている、などが想定できるだろう。それから、数量と単位への認識の分野であるが、こちらの想定しうるズレとしては、「一式」「1ページ」がどこまでを指すか、同じ下層ページであってもコンテンツによって画像や動画といった素材がどのくらい使われるかなどが想定されるだろう。最後に制限や制約の分野はどうだろう。「修正は2回まで」「公開日が延期の場合は別途ディレクション費用がかかる」といった制限、制約などが挙げられる。